May 28, 2006

鍵盤ハーモニカ

今日の現場で
鍵盤ハーモニカ
のプレイに遭遇!
とても久しぶりで新鮮な響きだった。
いわゆるピアニカというもの。小学生たちがブーブー吹く(弾く)鍵盤楽器です。ただ、これがなかなかあなどれない。


ピアノでのアドリブの際、どうにもならないことがある。アフタータッチの問題である。
ピアノは減衰系の楽器であり、一度鍵盤を弾いてしまうと、その音に変化を加えることができない。
管楽器は吹いたアタックの後で、音量・音色を変化させることができる。ビブラートもしかり。
鍵盤でもシンセであれば、ベロシティコントロールやフィルターの開け閉めで管楽器と同様の効果を得られるが、ピアノでは無理。
しかし、この鍵盤ハーモニカであれば鍵盤を管楽器のように扱うことができる。同音のままのクレシェンドもスウェルもビブラートも!
メカニカルに攻めるしか手がないピアノソロも、これであれば表現の幅が広がる。
サックスのブロウにも対抗できるかも。


そういえば、この鍵盤ハーモニカをとても効果的に使った曲を聴いたことがある。
ミュゼットに近い響きで、シャンソンに自然に溶け込んでいた。

今日の現場でのプレイを聴いて、久々にやってみようと思ったが、ものがない!
どこにいってしまったのか?


May 21, 2006

久石譲vsショスタコーヴィチ

アシタカとサン
という曲を仕事で弾くことになり、

はてはて、どんな曲だったかな


と思い、さっそく「もののけ姫」のCDを聴いてみる。
数年ぶりに聴くので、とりあえず最初から。すると、数年前に聴いた時と同じことを思う。
どう聴いてもショスタコの5番。しかもわかりやすく、5番の冒頭部分がそのまま。(だと思うのですけど)
久石先生、確信犯なのでしょうか?
(というか、これって暗黙の了解?坂本さんの「シェルタリング・スカイ」とジョー・サンプルの関係と同じ?)
もののついでに、ショスタコ5番も聴いてみる。さらについでにスコアも読む。
手持ちはバーンスタイン、マゼール、ロジェストヴェンスキー、そしてムラヴィンスキー2種。
今度はこちらで考えごと。これもいつも思うことなんだけど、最終楽章の最後はrit.をかけるのか、そのまま突っ走るのか。スコアにはテンポ指示なし。
そして、これはラフコン2番にも同じことが云える。
かつての恩師は、最後にrit.をかけるのは田舎節だとおっしゃっていたが…。
ちなみに、私個人としてはそのまま突っ走るのが好きです。
話は戻り、久石譲さん。ハリウッド入りを狙っているとか。
「男たちの大和」ではジマー的燃えるスコアを書かれたよう。(聴いてません。ごめんなさい)


May 20, 2006

ポセイドン

ポセイドン・アドヴェンチャー

が帰ってくる!

この映画のCMを見た。ペーターゼン監督が、70年代のパニックブームの先駆け的作品をリメイク。
今回の音楽担当はクラウス・バデルト。ジマー一派の売れ筋作家である。
少し前、「パイレーツ・オブ・カリビアン」でサントラ市場としては大ヒットを飛ばした。
と言っても、ハンス・ジマーからかなりの指示が飛んだらしく、実質はジマーの作品と云われているが…。
バデルトの本質は、やはりドイツの響き。「K-19」では、かなり重厚なスコアを聴かせてくれた。
(同じ潜水艦ものでも、師匠の「クリムゾン・タイド」とはスタンスが違う)
オリジナルのポセイドン・アドヴェンチャーは、あのジョン・ウィリアムズ音楽。
幻のサントラはプロモ・ブート盤ともに高値で取引されている。
同氏はこの頃立て続けにパニックものを書いている。
「大地震」「タワーリング・インフェルノ」そして「ジョーズ」。この「大地震」のメイン・タイトルがよい!
ジョン・カカヴァス氏の「エアポート'75」に通じる古くささ!

そう言えば、ウィリアムズ氏のレア音源「イーストウィックの魔女たち」はようやく再発!
久々に手持ちのブート盤を聴いてみる。SW以前のウィリアムズ氏の魅力満載。
いずれにしても、レア盤集めにはお金がかかる。


May 11, 2006

Summer in Memories大陸系

うたのレコーディング第2セッション

なんと、「Summer in Memories」が歌になりました。
本日はそのレコーディングの1回目。
オリジナルからはちょっとかけ離れたバッキングにどう歌が乗るか、これが最大のポイントだった。
歌うにはかなり困難だと思われる大陸系(?)バッキング。
ところが、調子が出てきた頃にトラブル発生。
3フロア上のタイコの音をマイクが拾ってしまう事態に。
結構ドンスコドンスコ気持ちよく叩いてくれて万事休す。
でも、それにも負けずに続行し、なんとかデモトラックは録ることができた。
うーん、やっぱもう1回かな?
ところで、大陸系ってなに?


May 09, 2006

ダ・ヴィンチ・コード

ハンス・ジマーの新作「ダ・ヴィンチ・コード」をようやく聴いた。

2日ほど前に手元には届いていたのだが、時間がなくてなかなか聴けず。
聴いてみると、なかなか重厚な響き。宗教色もほどよくブレンド。ただ、ジマー節はない。
あのリズム隊がいつ出てくるかと待っていたが、結局出ずに終わった。
最近はジマーよりもジマーっぽいスコアが多く、本家はややおとなしい。
今回のスコアのポイントは重厚なストリングスとキリエ。ド派手でシャープなハリウッドサウンドではなく、オケ本来の響きを大切にしたマスタリング。

ジマー節は弟子にまかせてしまったのだろうか?
たまには本家の音を聴かせて欲しい気もする。
ところで、映画本体の方は、5月20日全世界同時公開とのことです。