March 20, 2007

ステルヴィオ・チプリアーニ


ようやく聴きました。AVANZからのニューリリース「UN POVERO RICCO」(プアー・アンド・リッチ)
イタリアの、愛と希望の庶民派マエストロ”ステルヴィオ・チプリアーニ”(Stelvio Cipriani)作曲・指揮のサントラです。



映画音楽界におけるイタリア人作曲家には、アカデミー名誉賞受賞の巨匠エンニオ・モリコーネをはじめ、ピノ・ドナジオ、ピエロ・ピッチオーニ、ピエロ・ウミリアーニ、アルマンド・トロヴァヨーリなどなど有名どころが多数います。
その中でもこの方、サッカリン・ライターと揶揄されようが、好きなんです。軽快で甘いポップさがなんとも云えません。(初期のウエスタンスコアもいいですけど)

近年のモンド・ラウンジブームでは、モリコーネさんがダントツにクローズアップされているようですが、このチプリアーニさんもなかなかなものです。

日本でも知られている作品としては、「ベニスの愛」「テンタクルズ」「殺人魚フライングキラー」などがありますが、何と言っても「ラスト・コンサート」ですね。
実は、「プアー・アンド・リッチ」を聴いていると、所々に「ラスト・コンサート」に激似のフレーズが顔を出しています。



「ラスト・コンサート」と云えば、ラフマニノフのPコン2番。
映画の最後で主人公が弾く「ステラに捧げるコンチェルト」が、これまたよーく似ております。

いずれにしてもステルヴィオ・チプリアーニ、一度聴くと結構クセになります。
機会がありましたら、ぜひどうぞ。