November 29, 2007

11月


早いもので、11月も終わります。
今年の紅葉は早いのか遅いのかよくわかりませんね。

11月で思い起こされるのは、武満徹さん。
やはり「November Steps」(11月の階梯)。
Japanを西洋に溶け込ませるのではなく、対峙し、オーケストラという西洋発の音場を日本の音響風景として捉えた作品。
また11月ということでは「十一月の霧と菊の彼方から」というものもある。

そもそも武満さんの作品タイトルにはそそられるものが多い。
「妖精の距離」「揺れる鏡の夜明け」「虹へ向かって、パルマ」「そして、それが風であることを知った」…。
さらには、元天体少年にはたまらない「オリオンとプレアデス」なんてのもある。

↓November Steps(左)と、鳥は星形の庭に降りる(右)
 

久々にスコアを開いてみると…。
20年程前に購入したためかなり日焼けしてました。

中でも好きなのは「鳥は星形の庭に降りる」。
タケミツ・トーンと呼ばれる神秘的な響きの中にもロマンを感じるこの曲。

ここでさらに一冊。「夢と数」と題した出版物。
武満さんが「鳥は星形〜」をはじめ、自作品をアナライズし解説してくれている本。

 
↑1987年6月1日出版とある。これも20年前ですね。


秋の夜長の静寂、スコアを読み書物を読むにはもってこいです。


November 18, 2007

あつみロビーコンサート


冬到来!と思えるほど冷え込んだ今日、あつみに行って参りました。
午後2時開演で陽も射し込んでいたためか、思っていたほどには寒くはなく、演奏する側としても一安心でした。


 ↑日曜日の午後、多くのお客様にお越し頂きました

オリジナル曲・季節の曲、そして皆様方からお寄せ頂いた5行メッセージの朗読という内容。
前半はしっとり、後半盛り上げて終わるという定石プログラムで構成しました。
やはり「涙と笑い」ですね。(寅さんと同じ?)


 ↑「その場で作曲コーナー!」では地元中学生と共演

今回の作曲コーナーは3本立て。
そのうちの一つは、ボランティアで参加してくれていた福江中学校の生徒さんとの即興演奏。
その生徒さんが選んだ音を自分で弾いてもらい、それを元にその場で曲にしてしまおうというこの企画。
失敗は許されないため気を遣いますが、なんとかうまくクリアできました。

お客様の温かい気持ちが直接伝わってきたこの演奏会、そのパワーをいただいてとても楽しく演奏できました。
みなさんの反応がよいため、ついついしゃべり過ぎるという悪いクセもちょっと出てしまいましたが…。

←CDもたくさん売れました!

ボランティアの生徒さん・運営スタッフの皆様・若手PAさん…
大変お世話になりました。
そしてお越しいただきましたお客様…

ありがとうございました!


コンサートの模様は →こちら


November 07, 2007

5行メッセージ


来たる11月18日(日)、渥美文化会館におけるコンサートに出演します。
その中の「こころのアルバム」コーナーで朗読するメッセージを募集しております。
現在も多数のメッセージが届いておりますが、11月12日までまだまだ募集中です。



ご応募いただいたメッセージは、ピアノの即興演奏にのせて朗読されます。
大切な人へのメッセージ、届けたい想い、感謝の気持ちなど…
自身の気持ちをぜひ表現してみてください。


[more...]

November 02, 2007

引きこもり3日間


ややゆったりしていたツケが回ってか、やるべき仕事がたまってしまった。
そこで一気にやってしまおう!ということに。



とある伴奏音源制作1曲、およびピアノ・ヴァイオリン・ベースのための編曲が6曲。
PC&デジタル機材を駆使している割には古い人間なのか、作曲にしても編曲にしてもまずは手書き。
そして、気になる箇所をピアノでポロンと奏でてみて、問題がなければPC浄書。
作りながらPC入力して行けば早いのかもしれない。(この段階で音も確認できるし)
が、どうにも作曲というものとは違う気がするため、手書きがやめられない。
(創造というよりは作業みたいな気が…)

やはり、頭で鳴っていた音が実際の音として鳴った時が醍醐味なんです。
オケの場合なんかだと、一日かかって10秒分のスコアしか書けなかったりもしますが、鳴る瞬間を思い描きながら書いております。

3日間の作業で、またしても目・肩・首がボロボロ。
そして休息の日々へ。